白髪染めシャンプーを使うメリット・デメリットを徹底解説

“毎日のシャンプーで白髪ケアができる“と、最近白髪染めシャンプーが注目を集めています。しかし、「手軽・簡単」「頭皮・髪に優しい」などのメリットもある一方「入り持ちが悪い」などのデメリットもあります。しっかり理解して購入しないと後悔することになりかねません。「こんなはずじゃなかった」とならないよう、前もって特徴を知っておくことが重要です。

この記事では、白髪染めシャンプーのメリット・デメリットをヘアカラーと比較しながらご紹介します。
(※本記事内の「染める」とはすべて着色のことです。)

白髪染めシャンプーのメリット

最近よく見聞きする白髪染めシャンプー。なぜ人気なのでしょうか。まずは白髪染めシャンプーのメリットを見ていきましょう。

手軽に白髪ケアができる

ヘアカラーの場合、いろいろと面倒な工程を踏まなければなりません。
たとえば衣服汚れ防止のケープを巻く必要があります。
髪が濡れていてはダメ、塗布後一定時間おかなければならないなど制約も多いです。
薬剤(1剤、2剤)を順に塗る必要があり手間もかかります。

働いている場合や小さい子供がいる場合、わざわざケープを巻き、薬剤を順番に塗り、一定時間寝かせるというのは難しいケースもあるでしょう。

根元から均一に塗布しなければならず、素人が自宅でケアするとなると、どうしても色ムラになりやすいです。

白髪染めシャンプーならこういった心配は要りません。
普段のシャンプーを白髪染めシャンプーに替えるだけなので面倒くさがりな方や忙しい方でも手軽に白髪ケアができます。

ダメージが少なく済む

ヘアカラーは、通常1剤と2剤を混ぜ合わせて起こる化学反応で染料を発色させることで髪を染めます。

1剤の成分は酸化染料とアルカリ剤、2剤の成分は酸化剤です。
1剤に含まれるアルカリ剤が髪表面のキューティクルをこじ開け、1剤と2剤が混ざった「混合液」が浸透します。

2剤の過酸化水素水がアルカリ剤によって分解される過程で発生する酸素が染料を発色させ、髪が染まるのです。ただ、この時同時にメラニン色素を脱色します。そしてこの脱色の工程が髪や頭皮にダメージを与えるのです。

こうした理由からカラーリングを繰り返すとパサつきや傷みが生じやすくなってしまいます。
なかでもジアミンを含む酸化染料を使ったヘアカラーはアレルギー発症リスクも高く、頭皮にもよくないとされています。(酸化染料を使ったヘアカラーがすべてよくないわけではありません)

他方白髪染めシャンプーは染めるのではなく髪の表面近くに着色するものです。
そのため髪や地肌へのダメージを抑えることができます。

急激な色の変化がなく、バレにくい

ヘアカラーの場合使用直後から色が変化します。
人によってはあからさまな変化を恥ずかしく思うこともあるでしょう。
知人に逐一「染めたの?」などと聞かれるのを、煩わしく感じてしまう方もいるかもしれません。
白髪染めシャンプーの場合、徐々に染まっていきます。色が急に変わることはないので周囲に気付かれにくいわけです。

白髪染めシャンプーのデメリット

一方でデメリットも存在します。以下では対策も含め、白髪染めシャンプーのデメリットについて解説していきます。

即効性はない

”白髪染め”の名称から、ヘアカラーのようにすぐに色が変化するかのようなイメージを持つ方も少なくありません。
しかし実際には白髪染めシャンプーは染めるのではなくあくまでも着色するものです。色がつくメカニズムもヘアカラーのそれと大きく異なり、即効性はありません。

爪、バスルームが汚れる

即効性はないとはいえ、白髪染めシャンプーにも染料が含まれています。そのため手指や爪が汚れることもあります。
ただ、気になる場合、手袋をすれば汚れを防ぐことが可能です。

またケースによってはバスルームが汚れることもあるでしょう。
ですが、こちらも対処策はあります。その対処策とは薬剤を洗い流す前にバスルーム全体をシャワーで濡らしておく」というもの。
通常すぐに流せば汚れは落ちます。

バスルームに汚れが残ってしまったら
事前にシャワーで濡らすのを忘れた、時間が経ってしまったなど何らかの理由で汚れが残ってしまうこともあるかもしれません。ですがご安心ください。万が一バスルームに汚れが残ってしまった場合、除光液を使うととれます。

メラミンスポンジや塩素系漂白剤を使う手もありますが、素材を傷めかねません。
特に賃貸の場合やめておくのが賢明でしょう。

トラブルが起こることも

ヘアカラーより安全性は高いといわれますが、かぶれや赤みなど肌トラブルが起こる可能性はゼロではありません。天然由来成分でも、アレルギー反応の可能性があります。

またそれとは別に、購入前には成分をキチンと確認することが必要です。よくある失敗が、染料の入っていないシャンプーを選んでしまうケース。
染料が配合されていないシャンプーであれば、いくら使っても髪色が変化することはありません。
「黒髪○○」「ブラック○○」などの名称であっても白髪染めシャンプーとは限らないわけです。成分や商品の広告文、説明文をしっかりとチェックした上で購入しましょう。

こんな方には白髪染シャンプーがおススメ

ここまでの解説から白髪染めシャンプーはどんな方におススメなのか、今一度確認しておきましょう。

周囲にバレずに白髪を染めたい方

お伝えの通り白髪染めシャンプーは、使用してすぐに髪色が変化するものではありません。染めたことが周りにバレにくいです。

バレずに白髪ケアがしたい方
あからさまな変化は避けたい嫌な方

ダメージが気になる方

ヘアカラーと比較して白髪染めシャンプーは髪や頭皮に与えるダメージが少ないです。

ヘアカラーを繰り返してきて頭皮や髪が傷んでいる方
白髪ケアはしたいけど髪を休ませたい方
白髪を目立ちにくくしたいけどダメージが気になる方

白髪染めの時間を取りたくない方

ヘアカラーの場合、いろいろ準備や後片付けも必要で、手間も時間もかかります。

働いている方や小さなお子さんがいる方など、まとまった時間を確保するのが難しい方にはハードルが高い側面もあるでしょう。
白髪染めシャンプーであれば、普段のシャンプーに替えればよいので、特別時間を取る必要がありません。

編集者

白髪染めシャンプーにはメリット・デメリットの両方があります。
デメリットのなかには対策でカバーできるものもありますが、「こんなはずじゃなかった」とならないよう、特徴を理解したで購入することが大切です。

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